あたしは昼間は隠れている、歩き回るのは夜だけ。
この世で不幸だった魂はこちらの 世界ではその何倍も幸福になれるの。
そして他のいのちに不幸を与えた 魂は、その何倍も不幸になるの
そして幸福も不幸も永遠に終らないの。
不幸を与えた魂には、辛いことだわね。永久に不幸なのだからママは見たこともない残酷な笑みをうかべた
あたしはママのことばを信じた。だってママの横腹にはふたつの月がなかったもの。