窓の外で季節が何回も、何回も変わっていく。

あたしは昼間は隠れている、歩き回るのは夜だけ。 

あたしはいつも自分の脇腹を舐めている。ママは不幸の中で死んだ 
夢の中でママにあった「私の娘あなたは一つの面しかみていない。 私のいる世界を知れば嘆くことはなくなる」

この世で不幸だった魂はこちらの 世界ではその何倍も幸福になれるの。 

そして他のいのちに不幸を与えた 魂は、その何倍も不幸になるの 

そして幸福も不幸も永遠に終らないの。

不幸を与えた魂には、辛いことだわね。永久に不幸なのだからママは見たこともない残酷な笑みをうかべた

あたしはママのことばを信じた。だってママの横腹にはふたつの月がなかったもの。