何年も何年も
すずは自分の毛をむしり続ける
彼女は自分に自信がもてない
胸が痛くて
「大事なすぅ」
と
いう言葉が口癖になる
ある日気がついた
すずの目は光りを失い暗い湖のよう
身体もげっそり痩せた
いつからそうだったの
気がつかなくてごめん
本当に ごめんなさい